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PGAプレイヤー, ギア特集

Vol.34 :: PGAツアーのシャフト事情! 極端すぎる特性がツアーの主流!?

ウェブコラム Vol.34 ウェブコラム Vol.34

マスターズがやってきますね。陽気も春らしくなってきて、私はこの季節が一番好きです(花粉症さえなければ・・・)。ということで、マスターズ直前の4月発売となる「PGAツアーのトッププレーヤーのクラブセッティング特集」発刊に向けて、編集作業の真っ只中ですが、今回のコラムは、PGAツアーの今のシャフト事情をお伝えしたいと思います。

使用率が高く、ツアーで支持されている3モデルを挙げて、解説したいと思います。

まずは三菱ケミカルの「DIAMANA D+(ディアマナ・ディープラス)」。
Mitsubishi Chemical Diamana D+ Limited Edition PRO USERS

三菱シャフトがツアーで信頼を掴むきっかけとなったディアマナですが、このモデルは元調子系の白マナの後継機種にあたり、タイガー・ウッズ、ジャスティン・ローズ、ブルックス・ケプカらのトッププレーヤーが使用しているモデル。日本にも逆輸入という形で「Dリミテッド」として発売されています。やはり、PGAツアーでは元調子系のシャフトの支持が強く、先端の剛性が高ければ高いほど良いという、特殊な世界なのです。先端が動かないということは、スピンが少なく、弾道も低くなる。シャフトの役割は、「自分のパワーを伝えてくれるだけで良い」というのが彼らの要望のようです。同じ三菱シャフトで一時注目された、カウンターバランスの「TENSEIオレンジ」も今では少数派になり、同シリーズの「TENSEIホワイト」の方が目立つようになっている。このモデルももちろん手元調子なのです。

2モデル目は、フジクラの「VENTUS(ベンタス)」。
Fujikura Shaft VENTUS PRO USERS

地味なデザインのためか、ツアープロモーション開始から、ブレークするまで時間がかかったモデルでもあります。シリーズには、レッド、ブラック、ブルーの3種類。ツアーでは、ブルーとブラックが使用されています。このシャフトは、高弾性のカーボンシートを組み合わせて、先端を超硬く、ねじれにも強い仕様にしています。最近のPGAツアーで良く感じるのは、以前は7割程度で振っていた選手も、9割近いスイングスピードで振るようになっているということです。それだけ飛距離のアドバンテージが必要ということと、振った方が曲がらない、多少芯を外しても曲がりにくいヘッドとシャフトが出てきたことが挙げられるでしょう。このベンタスは、まさにそんなモデルで、マン振りシャフトと言えるかもしれません。選手たちは、「安定感がました」と言っているのは、そのためでしょう。最近、PGAツアーで元気なフジクラを象徴するようなシャフトです。

3モデル目は、プロジェクトX(トゥルーテンパー)の「HZRDUS(ハザダス)」。
ProjectX HZRDUS SMOKE GREEN PRO USERS

これこそアメリカ! というようなシャフトで、基本的にしなりを極力抑える方向で作られたシリーズだ。現在では「HZRDUS SMOKE(ハザダス・スモーク)」シリーズが登場し、ブラック、グリーン、イエローの3種類がラインナップされている。それぞれ使用者を見るが、ブラックは低スピン・低弾道、それをさらにハードにしたのがグリーン。イエローはカウンターバランスモデル。シャフトに仕事をさせる訳ではなく、プレーヤーの速いスイングスピードにも耐えうる強度が特徴だ。マン振りや、スピードを抑えたコントロールショットでも、そのスピードについてきてくれるて、余計なことをしないのが、プレーヤーに受けている。次元の違う話にも聞こえるが、パワーゲームとなってきているPGAツアーで、このシャフトが受け入れられるのは当然なのかもしれない。

こうして、PGAツアーで人気の3つのシャフトを見てきましたが、モデル名がどれもアルファベット6文字なんですね! これも何かヒットする要因なのかも・・・。それはさておき、今のPGAツアーは、飛距離があってこそのゴルフに変わってきています。多少曲げても飛距離のアドバンテージを優先する選手がほとんどで、それについてこれない選手は、ツアーに残ることができなくなっているのです。いやーー、厳しい世界! 人気の3モデルを見てみると、選手たちがどうしたいのかが、はっきり伝わってきます。PGAツアープレーヤーの凄さが、シャフトからも分かってくるんですよね。マスターズ出場選手のクラブセッティングは4月3日発売ですので、お忘れなく!
(2020.03.10)

PGAプレイヤー, ニュース, 編集部のウェブコラム

Vol.33 :: タイガーのツアー82勝で締めくくった 日本初開催のPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」

ウェブコラム Vol.33 ウェブコラム Vol.33

日本で初開催となったPGAツアー、「ZOZOチャンピオンシップ」。タイガー・ウッズが、初日から首位を守る完全優勝で、サム・スニードが持つツアー通算82勝に並ぶ記念すべき勝利となった。主催者側からすれば、まさに理想の展開、結末で、日本で初めてのPGAツアーを最高のカタチでスタートできた。

惜しむらくは、大会2日目の豪雨による順延、翌土曜日にはギャラリーの安全を考慮した無観客試合となり、入場券を購入した約4万人がその目でPGAツアープレーヤーの生のプレーを見ることができなかったことだ。自然災害だから、どうしようもない。もちろん、起こりうることではあったが、この大会中にぶつかったことが残念でならない。だが、そんな変則スケジュールのなか、松山英樹とタイガーの優勝争いは見応えがあった。緊迫感の伝わってくるライブ放送も、日本のこれまでの録画放送に一石を投じるカタチとなっただろう。


タイガーウッズ

2万人のギャラリーたちがコースを埋め尽くし、注目組はそのホールを丸ごとティーグラウンドからグリーンまで取り囲む。タイガーやローリー・マクロイ、松山以外の組でも、ギャラリーたちは選手のプレーに大きな歓声を投げかけていた。ホールの至る所から上がる歓声は、まさに本場PGAツアーを見ているようだった。

大会初日に、アメリカでPGAツアーを撮り続けるカメラマンが、「アメリカでもこんなに(客が)入らないよ!」と、口にしていた。それだけ、試合の雰囲気は日本ツアーと別次元だったのだ。プロスポーツが盛り上がりは、選手のプレーを讃える観客をなくしては語れない。その一体感こそが、スーパープレーを生み、試合を作り上げていくのだ。アメリカには、その見る文化が備わっている。だからこそ、NFL(フットボール)やMLB(メジャーリーグ)、NBA(バスケットボール)などのプロスポーツが、ビジネスとしても成功しているのだ。

一方の日本では、文化として根付くには時間がかかる、そう思っていた。しかしこの大会で、その考えが間違っていたことに気付かされた。日本のギャラリーたちは、間違いなく大会を作る大事な要素となっていた。マナーの良さは、今さら言うまでもない。ゴルフが、魅力あるスポーツとして日本に根付く可能性を改めて感じることができた。

Tiger
 
日本開催の米女子ツアー「TOTO」は、ここまで熱狂することはなかった。やはり世界最高峰のPGAツアー。世界ランクのトッププレーヤーだからこそ、会場はあれほどまでに熱狂したのだ。6年契約というこの大会。あと5年はこの感覚を楽しめる訳だが、今回エントリーしていない、ダスティン・ジョンソン、ブルックス・ケプカ、ジャスティン・ローズらの参戦は、今後の楽しみとしてとっておきたい。  
ホンモノを見せつけてくれた、8日間。選手はもちろん、日本のギャラリーの素晴らしさを改めて感じることができた大会だった。
(2019.11.01)

PGAプレイヤー, 編集部のウェブコラム

Vol.31 :: 今シーズン2勝の2人を徹底比較! 「ザンダー・ショーフリ― VS マット・クーチャー」

ウェブコラム Vol.31 ウェブコラム Vol.31

メジャー初戦の「マスターズ・トーナメント」を前に、今シーズン絶好調の2人をフューチャー! 今シーズンのPGAツアーで2勝をしているザンダー・ショーフリ―とマット・クーチャーの2人。どちらも安定感抜群で、8試合出場(3/6現在)して、もちろん予選落ちなしで、常に優勝争いに関わっている印象です。もちろん、マスターズでの初のメジャー制覇に向け、これ以上ない序盤戦となっているようです。では、この2人の今季好調の要因を探ってみたいと思います。


Xander Schauffele

まずは、ザンダーから。ここ8試合でのショット、パッティングのデータを見るととても興味深い。PGAツアーで導入されている「ストロークゲインド」というデータは、昨年の同じコースでの全選手の平均データより、どれくらいショットやパッティングがスコアに貢献しているかという数字だ。ザンダーは、「ストロークゲインド・ティートゥグリーン」(ショットの貢献度)が1.399で14位、「ストロークゲインド・パッティング」(パッティングの貢献度)が0.806で14位と、高いレベルで上位にランクしている。この数字では、ショットの貢献度の方が高い。
Xander Schauffele

今年の初戦から投入しているニュードライバー「EPIC FLASH SubZero」のマッチングもその要因のようだ。ちなみに、上の2つの数字をたした2.204という数字は「ストロークゲインド・トータル」と呼び、1ラウンドで昨年の全選手の平均値より2.204ストローク上回っていることを意味する。まさに、絶好調がそのまま数字にも表れているのだ。






Matt Kuchar

そして、もうひとりのマット・クーチャー。数字上、突出しているのが「ドライビング・アキュラシー」で、72.06%で6位にランクしている。ドライバーの平均飛距離は292.1ヤードの114位と、飛ばし屋ではないが、確実にフェアウェイをとらえ、そこからしっかりとグリーンに乗せるスタイルだ。もちろんパーオン率も75%を超えている。派手さはないが、確実性と勝負所で決めるパッティングの上手さに、トーナメント会場では「クーーー!」という掛け声で盛り上がる人気選手でもあるのだ。
Matt Kuchar

パッティングと言えば、彼は、中尺パターのグリップを左腕に固定させてストロークする、アームロックの先駆者で、このスタイルを貫いている。最近では、ディシャンボーらも取り入れ、再び注目されているスタイルでもある。クーチャーにしても、悲願のメジャータイトル奪取へ、これほどの状態で臨めることはないだろう。ザンダー同様、マスターズでは注目しておきたい選手だ。
(2019.03.12)
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