編集部のウェブコラム
Vol.36:: ドライバーは、ここを見ろ!!!
毎年新しいドライバーがリリースされ、一体どんなモデルなのか、試打するまで分からない。そんな時に、クラブ写真からある程度どんな性能かを見極めるポイントを紹介したい。これを知っておくだけでクラブ選びも楽になるでしょう。
本誌では、ドライバーの単品写真で掲載するカットは、4種類で1セットが標準。それは
①ソールと少しフェースが見えるカット
②フェース面
③アドレス(クラウン)
④トゥ側
これまで、アドレスの“顔”だけを見て、ドライバーを選んではいなかったでしょうか? もちろんそれも正解で、構えた時に違和感があれば気持ち悪いのは当たり前。ですが、最近のドライバーは、良い顔にそれほどこだわってはいないのです。というのも、飛んでなんぼ! のドライバーなので、人間は結果が良ければ、それまで違和感があったものも気にしなくなってくるのです。
最近のドライバーは、カーボンクラウンにして重心を極力低く、ヘッド後方に重量を配置して慣性モーメントを高める作り方が一般的です。初速に直結するフェースの反発ポテンシャルも重要ですが、ルールがあるので、それはほぼ限界にきています。ということで、前置きが長くなりましたが、最もチェックしてほしいポイントは④トゥ側何です。
それぞれ個性が表れるのもこのトゥ側からのカタチで、まずはヘッド後部の頂点がどの位置にあるかを確認してみてください。地面に近い位置であれば、重心を低くしていると分かりますし、地面から離れるほど重心が高めで少し打ち応えのある感覚になります。ヘッド後方の厚みもここで確認できると思います。ディープバックは、やはりヘッドスピードやパワーが必要になってくるでしょう。そして、フェースからヘッド後方までの長さが、慣性モーメント(MOI)の大きさと見ることもできます。長ければMOIは大きく、ヘッドはブレずに(小振りなヘッドでも高MOIモデルもありますが)安定感のあるヘッドと言えるでしょう。
ということで、このトゥ側の写真から、大体の性能が分かってしまうんです。もうすぐ2022年モデルも続々と発表になりますが、昨年モデルはどんな形状、性能だったのかチェックしてみてください。
ディープバック形状ですが、カーボンクラウン、カーボンソールで、重心を低く設定できている。
シャロ―バックですが、ヘッド後部は高めで、重心も浅いモデル。
深低重心で、高MOIの典型的なモデル。
ややディープバックで、重心が低くもない。打ち応え十分と言える。
コンパクトヘッドながら徹底的に重心を低くしている。
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Vol.35 :: 日本社会人ゴルフ選手権のギア調査! 社会人ゴルファーに人気のドライバーは!?
12/5発売のゴルフスタイル最新号の特集は、「日本社会人ゴルフ選手権」に出場した選手たちの愛用クラブでした。例年であれば、この世代で最高峰の大会であるJGA主催の日本ミッドアマを取材することになっていましたが、コロナの影響で大会中止となり、初めて日本社会人の取材をすることになったという次第です。
取材して、選手たちのクラブを撮影させてもらうと、いや~実に個性的! 日本ミッド常連の選手たちも多く出場していましたが、そのほとんどが日本ミッドを目指している選手たち。だからこそメーカーからクラブ提供を受けているモニターの選手は少なく、自分で工夫して作り上げたセッティングがほとんどでした。そう考えると、市場の人気をそのまま反映したクラブと言うこともできて、このクラブデータは改めて貴重なものだと感じています。
そんな143名のクラブデータをまとめてみました。今回はドライバーのランキングを紹介します。やっぱり、というか、今年を代表するモデルが上位にランクインしています。1位にはテーラーメイド「SIM MAX」で、2位は「SIM」。MAXはSIMよりも重いバックウェイトでやさしく高弾道が打てるタイプです。それほどティーショットに神経を使わずに、飛距離をかせぎたいというゴルファーが多いということの表れだと思います。そして3位にランクインしたのが、ピン「G410プラス」。“渋子”効果もあって昨年大ブレークしたモデルが、そのまま多くの使用者を獲得したというところ。それ以外にもピンの最新G425が発売直後にも関わらず4位に入るなど、ピン人気は高いというデータとなっています。それにしても、上位11モデルがテーラーメイドとピンという結果。コストパフォーマンスのバランスも人気の条件と言えるかもしれません。さて、2021年はどんなモデルが登場し、市場を賑わせてくれるのでしょうか。今から楽しみです。
PGAプレイヤー, ギア特集
Vol.34 :: PGAツアーのシャフト事情! 極端すぎる特性がツアーの主流!?
マスターズがやってきますね。陽気も春らしくなってきて、私はこの季節が一番好きです(花粉症さえなければ・・・)。ということで、マスターズ直前の4月発売となる「PGAツアーのトッププレーヤーのクラブセッティング特集」発刊に向けて、編集作業の真っ只中ですが、今回のコラムは、PGAツアーの今のシャフト事情をお伝えしたいと思います。
使用率が高く、ツアーで支持されている3モデルを挙げて、解説したいと思います。
まずは三菱ケミカルの「DIAMANA D+(ディアマナ・ディープラス)」。
三菱シャフトがツアーで信頼を掴むきっかけとなったディアマナですが、このモデルは元調子系の白マナの後継機種にあたり、タイガー・ウッズ、ジャスティン・ローズ、ブルックス・ケプカらのトッププレーヤーが使用しているモデル。日本にも逆輸入という形で「Dリミテッド」として発売されています。やはり、PGAツアーでは元調子系のシャフトの支持が強く、先端の剛性が高ければ高いほど良いという、特殊な世界なのです。先端が動かないということは、スピンが少なく、弾道も低くなる。シャフトの役割は、「自分のパワーを伝えてくれるだけで良い」というのが彼らの要望のようです。同じ三菱シャフトで一時注目された、カウンターバランスの「TENSEIオレンジ」も今では少数派になり、同シリーズの「TENSEIホワイト」の方が目立つようになっている。このモデルももちろん手元調子なのです。
2モデル目は、フジクラの「VENTUS(ベンタス)」。
地味なデザインのためか、ツアープロモーション開始から、ブレークするまで時間がかかったモデルでもあります。シリーズには、レッド、ブラック、ブルーの3種類。ツアーでは、ブルーとブラックが使用されています。このシャフトは、高弾性のカーボンシートを組み合わせて、先端を超硬く、ねじれにも強い仕様にしています。最近のPGAツアーで良く感じるのは、以前は7割程度で振っていた選手も、9割近いスイングスピードで振るようになっているということです。それだけ飛距離のアドバンテージが必要ということと、振った方が曲がらない、多少芯を外しても曲がりにくいヘッドとシャフトが出てきたことが挙げられるでしょう。このベンタスは、まさにそんなモデルで、マン振りシャフトと言えるかもしれません。選手たちは、「安定感がました」と言っているのは、そのためでしょう。最近、PGAツアーで元気なフジクラを象徴するようなシャフトです。
3モデル目は、プロジェクトX(トゥルーテンパー)の「HZRDUS(ハザダス)」。
これこそアメリカ! というようなシャフトで、基本的にしなりを極力抑える方向で作られたシリーズだ。現在では「HZRDUS SMOKE(ハザダス・スモーク)」シリーズが登場し、ブラック、グリーン、イエローの3種類がラインナップされている。それぞれ使用者を見るが、ブラックは低スピン・低弾道、それをさらにハードにしたのがグリーン。イエローはカウンターバランスモデル。シャフトに仕事をさせる訳ではなく、プレーヤーの速いスイングスピードにも耐えうる強度が特徴だ。マン振りや、スピードを抑えたコントロールショットでも、そのスピードについてきてくれるて、余計なことをしないのが、プレーヤーに受けている。次元の違う話にも聞こえるが、パワーゲームとなってきているPGAツアーで、このシャフトが受け入れられるのは当然なのかもしれない。
こうして、PGAツアーで人気の3つのシャフトを見てきましたが、モデル名がどれもアルファベット6文字なんですね! これも何かヒットする要因なのかも・・・。それはさておき、今のPGAツアーは、飛距離があってこそのゴルフに変わってきています。多少曲げても飛距離のアドバンテージを優先する選手がほとんどで、それについてこれない選手は、ツアーに残ることができなくなっているのです。いやーー、厳しい世界! 人気の3モデルを見てみると、選手たちがどうしたいのかが、はっきり伝わってきます。PGAツアープレーヤーの凄さが、シャフトからも分かってくるんですよね。マスターズ出場選手のクラブセッティングは4月3日発売ですので、お忘れなく!
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