ギア特集, 編集部のウェブコラム
Vol.13 :: 次は何がくる〜!? [2016年モデル]ギアの傾向を分析してみました!
しかし、時が流れ、薄くて軽く、強度の高いカーボンが開発され、設計自由度も高まった。テーラーメイドのM1に象徴されるように、今後この素材が再び注目されるのは間違いなさそうだ。 これは、もちろん好みだが、ツアープロの中でも以前のように「小さなヘッドじゃなきゃダメ!」という選手は、ほとんどみられなくなった。使う側も最大サイズの460ccヘッドに慣れてきて、ヘッド性能としても成熟してきたと言える。逆に言えば、小振りなヘッドも決して難しく作っていないのが最近の傾向。ということは、コンパクトなヘッドシェイプのおかげで、スイングに集中できるというメリットが得られるのが小振りヘッド(とはいっても、400~440ccとそこまで小振りではないですが......)。
自分がどのようにスイングして、どんな球筋を作りたいかで、ヘッドの大きさを選んで良いという時代になったと言える。
今では標準機能となったロフト・ライ角・フェース向き調整を含んだ「アジャスト機能」。通称“カチャカチャ”だが、その一方で、これまでの接着タイプもまた見直されてきている。 いくら改良されたといっても、やはりネック周辺に重量をとられてしまうことは避けられず、それによって、インテンショナルのフェード、ドローという打ち分けのイメージにズレが生じている。「曲がりきらず、まっすぐ......」という経験はないだろうか?
原点回帰。これも世の常なのだ。 キャビティアイアンの中で、反発性能(飛距離性能)とミスの許容性を併せもったのが、「360°アンダーカットキャビティ」のアイアンだ。 文字通り、バックフェースのキャビティ部分がグルっと1周アンダーカットされている設計。これまで、キャロウェイのXシリーズに採用され、特許も同社が持っていたために他社はこの構造を採用できなかった。それが解禁となり、一斉に他メーカーも同構造のアイアンをリリースしてきたのだ。
さて、どのモデルが抜け出すのか楽しみだ!
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