日本アマチュア選手権, 編集部のウェブコラム
Vol.24 :: 2017日本アマ優勝・大澤和也「勝者の足跡」
今年の日本アマは、大学生同士の優勝争いを制した、3年生大澤和也が102回日本アマチャンピオンの称号を手にした。ボールがすっぽり隠れるくらい伸ばされたラフを回避した徹底したコースマネジメントを貫き、自分のプレーに徹した大澤。最後はそのクレバーなゴルフが、我慢比べに打ち勝つ原動力となった。そんな今年のチャンピオン大澤和也の優勝までの道のりを振り返ってみたい。
日本アマ初出場は、栄徳高校(愛知県)3年の2014年。同年代の中部地区には白石大和(現・大阪学院大3年)や、小木曽喬(プロゴルファーで現・福井工大3年)ら実力者が名を連ねる中、中部アマを7位タイで通過し、初めて日本アマに出場。その年の日本アマを制したのは、小木曽喬だった。大澤は予選落ち、まだトップには大きな開きがあった。
日大へ進学し、臨んだ日本アマは100回記念大会。小木曽が中部アマを優勝し、大澤は8位タイだったが、日本アマで小木曽はプレーオフの末、マッチプレーに進出できなかった。一方の大澤は、予選49位タイでマッチに進出し、1回戦で星野陸也(現ツアープレーヤー)に勝利し、ベスト32に入っている。大学に入り、着実にレベルアップを感じさせてくれた年だった。
大学2年のこの年。中部地区で頭角を現してきたのが、同じ日大の今野大喜だった。彼が中部アマを制し、友達という仲でありながら、お互いが刺激しあう身近なライバルという関係になっていったようだ。3回目の出場となった日本アマは、この年からストロークプレーに。決勝ラウンドに2打及ばず予選落ちを喫した。その後、全日本大学・高校ゴルフ対抗戦で、初めての全国規模の個人タイトルを獲得。高校生の台頭著しい中、徐々に自信を持ち始めていた。
そして今年。実は日本アマの前日に、日大ゴルフ部のコーチに「今年、調子が良い選手は?」という質問をしていた。その返答は「今野と大澤ですかね」というものだった。大澤は今年に入ってメキメキと実力をつけていて、6月中旬の全国大学ゴルフ対抗戦で日大は2位に入り、チームでは大澤が最も成績が良かったのだ。そうして挑んだ日本タイトル。彼の優勝はフロックではなく、積み重ねてきたものが実となった必然と言えるだろう。10月には、初めての日本オープンがある。過酷なコースセッティングに彼がどのように挑むのか、今から楽しみでならない。
学年 | 年 | 大会名 | 成績 | 優勝者 または2位 |
---|---|---|---|---|
大学3年 | 2017 | 日本アマチュアゴルフ選手権競技 | 優勝 | 中島 啓太、砂川 公佑、 今野 大喜 |
中部アマチュアゴルフ選手権 | 5位 | 青山 晃大 | ||
大学2年 | 2016 | 日本学生ゴルフ選手権 | 14位T | 阿久津 未来也 |
全日本大学・高校ゴルフ対抗戦 | 優勝 | 植木 祥多 | ||
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | CUT(73位T) | 亀代 順哉 | ||
中部アマチュアゴルフ選手権 | 11位T | 今野 大喜 | ||
大学1年 | 2015 | 日本学生ゴルフ選手権 | 22位T | 長谷川 祥平 |
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | ベスト32 | 金谷 拓実 | ||
中部アマチュアゴルフ選手権 | 8位T | 小木曽 喬 | ||
高校3年 | 2014 | 日本ジュニアゴルフ選手権 | 26位T | 片岡 尚之 |
全国高校ゴルフ選手権 | 44位T | 徳光 祐哉 | ||
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | CUT(119位T) | 小木曽 喬 | ||
中部アマチュアゴルフ選手権 | 7位T | 白石 大和 | ||
高校2年 | 2013 | 日本ジュニアゴルフ選手権 | 7位T | 和田 章太郎 |
全国高校ゴルフ選手権 | 60位T | 平石 健太 | ||
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | ― | 大堀 裕次郎 | ||
中部アマチュアゴルフ選手権 | 2位T | 小木曽 喬 | ||
高校1年 | 2012 | 日本ジュニアゴルフ選手権 | ― | 小西 健太 |
全国高校ゴルフ選手権 | ― | 勝亦 悠斗 | ||
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | ― | 小袋 秀人 | ||
中部アマチュアゴルフ選手権 | ― | 岩渕 隆作 | ||
日本アマチュア選手権, 編集部のウェブコラム
Vol.18 :: 2016日本アマ優勝・亀代 順哉「勝者の足跡」
今年の日本アマは、3年ぶりに大学生チャンピオンの誕生となった。ストロークプレーが復活したことも、その要因かもしれない。勢いだけではなく、4日間の積み重ねという競技スタイルは、まさに生き残り戦の様相を呈していた。亀代順哉。101回大会を制した、彼の優勝までの道のりを振り返ってみよう。
徳島県出身の亀代。日本アマへは、毎年出場枠の狭い四国アマからで、初出場は香川西高2年の時。結果は86位Tの予選落ちだった。その後、高校3年、大阪学院大進学の1年目は日本アマへは出場できなかった。転機は2014年の大学2年。四国アマで2位に6打差をつけて初優勝を飾り、続く日本アマでも予選通過を果たしベスト32に名を連ねた。
自分のプレースタイルと技術が結果に結びついてきたのがこの年だろう。四国アマでは、6位Tで通過し、100回記念大会の日本アマ出場を果たした。本選でも予選通過し、マッチプレーを勝ち上がりベスト16に。その後、日本オープンには予選会から最終予選まで進み、繰り上がりで初のナショナルオープンに出場。19位Tという素晴らしい結果を導き出したのだ。
そして今年。四国アマで二度目の優勝を飾り、ストローク戦復活となった日本アマで、比嘉一貴との一歩も譲らないプレーオフを制して、101回目の日本アマチャンピオンに輝いた。魅力は、その強靭な下半身から繰り出すビッグドライブ。推薦で出場したプロトーナメントでも、大いに彼らしさを発揮していた。そして、土壇場での勝負強さ。今年は繰り上げではなく、自ら出場権を手にした日本オープンで、再び亀代の飛躍を期待せずにはいられない。
学年 | 年 | 大会名 | 成績 | 優勝者 または2位 |
---|---|---|---|---|
大学3年 | 2016 | 日本アマチュアゴルフ選手権競技 | 優勝 | 比嘉一貴 |
四国アマチュアゴルフ選手権 | 優勝 | 河本力、谷本伊知郎 | ||
大学3年 | 2015 | 日本学生ゴルフ選手権 | 11位T | 長谷川祥平 |
日本オープンゴルフ選手権 | 19位T | 小平 智 | ||
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | ベスト16 | 金谷拓実 | ||
四国アマチュアゴルフ選手権 | 6位T | 二宮慎堂 | ||
大学2年 | 2014 | 日本学生ゴルフ選手権 | CUT(80位T) | 小西奨太 |
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | ベスト32 | 小木曽喬 | ||
四国アマチュアゴルフ選手権 | 優勝 | 大野由真 | ||
大学1年 | 2013 | 日本学生ゴルフ選手権 | 15位T | 村山 駿 |
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | ― | 大堀裕次郎 | ||
四国アマチュアゴルフ選手権 | 7位T | 二宮慎堂 | ||
高校3年 | 2012 | 日本ジュニアゴルフ選手権 | 55位T | 小西健太 |
全国高校ゴルフ選手権 | 12位T | 勝亦悠斗 | ||
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | ― | 小袋秀人 | ||
四国アマチュアゴルフ選手権 | 55位 | 遠藤健太 | ||
高校2年 | 2011 | 全国高校ゴルフ選手権 | 30位T | 小西健太 |
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | CUT(86位T) | 櫻井勝之 | ||
四国アマチュアゴルフ選手権 | 5位T | 原 敏之 | ||
高校1年 | 2010 | 日本ジュニアゴルフ選手権 | 19位T | 小西健太 |
全国高校ゴルフ選手権 | 3位 | 竹安俊也 | ||
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | ― | 阿部裕樹 | ||
四国アマチュアゴルフ選手権 | 19位T | 池上憲士郎 |
日本アマチュア選手権, 編集部のウェブコラム
Vol.12 :: 2015日本アマ優勝・金谷 拓実「勝者の足跡」
昨年の小木曽喬に続き、今年もジュニアが頂点に立った。金谷拓実、17歳の高校2年生だ。中学1年から、ここ5年間の彼の戦績を追ってみると、勝つべくして勝ったのだと改めて思わされる。過去の日本アマ出場時の使用クラブ、スイングとともに、勝者の足跡を追ってみたい。
広島県出身の金谷。ゴルフを始めたのは5歳からというが、その才能は小学生の時にすでに大器の予感はあった。中国地区の小学生大会で優勝し、全国大会も経験。中学生になると、中国アマなどジュニア競技以外にもエントリーし始める。日本アマ初出場は中学2年の2012年。結果は119位ではあったが、ここが今年の日本アマ制覇へとつながっていくスタート地点となった。
中学3年の2013年。日本アマ、日本ジュニアというJGA競技で結果は残せていないものの、同年代の大会や中国地区での大会ではすべて10位以内という安定感も備わってきていた。競技レベルの高いこの地区にあって、この年、中国ジュニア優勝を果たしている。
高校は広島国際学院高へ。3回目の出場となった日本アマで、ベスト16に入る。全国高校ゴルフ選手権・春季大会では、高校1年生ながら他の学年の選手を抑えて個人優勝に輝き、徐々にステップアップを遂げていた。
そして、今年である。6月の中国アマ、7月の日本アマ、8月の中国ジュニアと日本ジュニア、全国高校ゴルフ選手権。日本アマ優勝のあともしっかりと成績を残し、すべてがトップ10という結果は素晴らしいのひとこと。秋の日本オープンに、どんなゴルフをしてくれるのか、楽しみである。
学年 | 年 | 大会名 | 成績 | 優勝者 または2位 |
---|---|---|---|---|
高校 2年 |
2015 | 全国高等学校ゴルフ選手権 夏季大会 | 4位 T | 関 将太 |
日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子15歳~17歳の部 |
8位 T | 篠 優希 | ||
中国ジュニアゴルフ選手権 | 3位 T | 大嶋 炎 | ||
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | 優勝 | 中島 啓太 | ||
中国アマチュアゴルフ選手権 | 5位 | 村山 駿 | ||
高校 1年 |
2015 | 全国高等学校ゴルフ選手権 春季大会 | 優勝 | 坂本 雄介 |
全国高等学校ゴルフ選手権 夏季大会 | 2位 | 徳光 祐哉 | ||
日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子15歳~17歳の部 |
34位 T | 片岡 尚之 | ||
2014 | 中国ジュニアゴルフ選手権 | 2位 T | 大嶋 炎 | |
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | ベスト16 | 小木曽 喬 | ||
中国アマチュアゴルフ選手権 | 14位 T | 小西 健太 | ||
中学 3年 |
2014 | 全国中学校ゴルフ選手権 春季大会 | 4位 T | 岡崎 錬 |
全国中学校ゴルフ選手権 夏季大会 | 2位 | 杉原 大河 | ||
日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子12歳~14歳の部 |
23位 T | 鈴木 敬太 | ||
2013 | 中国ジュニアゴルフ選手権 | 優勝 | 菊地 翼 他 | |
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | CUT(43位 T) | 大堀裕次郎 | ||
中国アマチュアゴルフ選手権 | 5位 | 長谷川祥平 | ||
中学 2年 |
2013 | 全国高等学校ゴルフ選手権 春季大会 | 3位 T | 岡崎 錬 |
全国高等学校ゴルフ選手権 夏季大会 | 34位 T | 石過功一郎 | ||
日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子12歳~14歳の部 |
5位 | 田辺 一成 | ||
2012 | 中国ジュニアゴルフ選手権 | 2位 T | 岡田 絃希 | |
日本アマチュアゴルフ選手権競技 | CUT(119位 T) | 小袋 秀人 | ||
中国アマチュアゴルフ選手権 | 10位 | 村山 駿 | ||
中学 1年 |
2012 | 全国中学校ゴルフ選手権 春季大会 | 2位 | 梶原 正吾 |
全国中学校ゴルフ選手権 夏季大会 | 24位 T | 伊藤 奨真 | ||
日本ジュニアゴルフ選手権競技 男子12歳~14歳の部 |
10位 T | 斉藤 史晶 | ||
2011 | 中国ジュニアゴルフ選手権 | 3位 | 齊藤 拳汰 | |
中国アマチュアゴルフ選手権 | 47位 T | 石徳 俊樹 | ||
GolfStyleオリジナル 最高級シープスキングローブが大好評!! NEW!!
まとめ買いでお得にゲット!
GSオリジナルシープスキングローブが大好評!!
AAキャブレッタレザー採用グローブ! アスリート御用達のオリジナルグッズ「第3弾! GSオリジナル・シープスキングローブ」が大好評を頂いております。
厳選した最高級羊革素材に独自の特殊加工を施すことにより極上のフィット感を達成。従来の天然皮革グローブに比べ、高いグリップ力と耐久性を合わせ持つキャブレッタレザーグローブです。
●素材: キャブレッタ・シープスキン(最高級羊革) AAグレード
●サイズ: 21,22,23,24,25cm(左手用 ※右利き用のみ)
> 単品・[お得な]セット販売はこちらから