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「ゴルフ・トップアマのつぶやき」総集編

日本アマ歴代優勝者

[内藤正幸] ゴルフ・トップアマのつぶやき


日本アマ優勝で褒められるより先に叱られたこと。
壁にぶつかってスコアメイクの原点に戻れと教えられたこと。
いいライバル、先輩に恵まれて成長させてもらった



内藤正幸

★水銀灯の下で……


ゴルフを始めたというより、ゴルフボールで遊び始めたのは6歳のときでした。叔父の家にいくと、庭だけでなく、部屋の中にもボールがいくつも転がっていました。この叔父は、数コースの倶楽部チャンピオンになっていた腕前で、練習好きでもありました。で、自分も叔父の家に行くたびにパターやら短いクラブを勝手に持ち出して、ボールを転がして遊ぶようになっていました。
 本格的にゴルフを始めたのは、中学生になってからでした。当時、日課のようにしていたことがあります。授業が終わり、部活(中学時代はサッカー部)をやって帰宅すると、ピッチングウェッジを手に土手を駆け上がります。自宅が多摩川の河川敷に近く、そこには練習場やショートコースがありました。叔父からもらってきたボールを袋に詰めてあったので、このボールを誰もいなくなったショートコースのグリーンに向かって打つのです。すぐに暗くなってきます。だから僕の打席は、産業道路に設置された水銀灯の下と決まっていました。


★竹竿と懐中電灯


暗い中でのボール打ち。目標物を作ればいいんですよね。竹竿の先に懐中電灯をつけて点灯させ、それを立てておけば、ターゲットがはっきりする。実はこのボール打ち、高校生になるまで続けていました。途中でコース関係者に注意されましたが、研修生が「これほど熱心なヤツは珍しい。夜間なんだから認めてあげましょうよ」と助け舟を出してくれて公認となりました。ときには、その研修生がやってきて、一緒に打つこともありました。

 ラウンドは春休み、夏休みにまとめて。ときどき桜ヶ丘CCのメンバーだった叔父にコースへ連れていってもらいました。中学時代は、ドライバーは使いませんでしたね。ティーショットはスプーンで打っていました。不思議なことに、夜間練習ではピッチングウェッジだけしか打っていなかったのに、練習場やコースにいくと他のクラブも結構打てるようになっていました。


★倶楽部チャンピオン


内藤正幸高校に進学して御殿場GCのメンバーにさせてもらいました。日曜日には、キャディバッグを担いで渋谷から高速バスで御殿場へ。そこからクラブバスに乗り換えてコースへ。倶楽部選手権に挑戦しました。なんと優勝です。チャンピオンです。これが、初めてのタイトルでした。夏休みにはクラブハウスに泊めさせてもらってラウンド、打ち込みと熱中しました。この頃、急激に上達したように思います。

 さらにジュニア選手権に出てみないかと言われて、予選会に出場すると決勝大会への切符を手にしました。2年生のときには、自分が優勝で倉本(昌弘)が2位。3年生では倉本が優勝して自分が2位。日大に進学してチームメイトになりました。倉本には全日本学生選手権で4連覇されるし、日本アマのタイトルでも先を越されるしで勝てませんでしたが、すごく刺激されました。




★日本アマVで叱られた


内藤正幸1年の日本アマ。26歳のときでした。舞台は東京ゴルフ倶楽部。最終日の最終ホール。自分は2アンダーで確か2位に8打差をつけていました。グリーン手前のエッジからのアプローチ。何が起こっても優勝——ちょっと気が緩んでしまいました。このアプローチショットをミスしてボギー。でも優勝です。鍋島(直要)さん、中部(銀次郎)さんの姿が目に入りました。てっきり祝福していただけると思っていたのですが、いきなり叱られました。

最終ホールのあのプレーは何だ。勝てばいいってもんじゃない。日本アマをアンダーパーで優勝した選手が何人いると思っているんだ。最後までスコアを大切にして、集中力を欠かさない。それがアマチュアの目指すべきゴルフだろう。優勝者が、そんなことでいいのか!」

 優勝カップよりも重く心に響きました。この日本アマのあと不調が続くのですが、そのときに、今度は阪田(哲男)さんから言われたことも、忘れられません。「ピンまでの距離でゴルフをしようとしていないか。基本である手前から攻めるゴルフをもう一度徹底的にやってみろ」

 諸先輩から叱咤、アドバイスをたくさんいただきました。その中でも、このふたつが、その後のゴルフにどれほど大きな支えになったことか。感謝しています。

(2008年1月25日発行 ゴルフ・トップアマのつぶやき総集編)
(2012.05.14)
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